データ移行をもっとシンプルに:Salesforce・PostgreSQL・AWS S3をつなぐExcelTLのETLシナリオ
現代のデータドリブンなビジネス環境では、企業はPostgreSQL、Salesforce、AWS S3など、複数のプラットフォームを利用して情報を保存・管理・分析しています。しかし、これらのシステム間でデータを常に同期させることは容易ではなく、専任のデータエンジニアがいないチームにとっては、大きなボトルネックになりがちです。
そこで登場するのがExcelTLです。ExcelTLは、ノーコードでETL(Extract/Transform/Load)処理を設計・実行できるツールで、Excel上で強力なデータパイプラインを構築し、複数のプラットフォーム間でデータの接続・整形・転送を簡単に行うことができます。
以下では、ExcelTLを使ってPostgreSQL・Salesforce・S3間のデータ移行や統合を簡単に実現する、8つの実践的なシナリオをご紹介します。
シナリオ1:PostgreSQLからSalesforceへの顧客データ移行
目的: PostgreSQLの顧客データをSalesforceに移行し、顧客IDやメールアドレスといった一意の識別子に基づいて、正しいレコードを新規作成または更新する。
ワークフロー:
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Extract: PostgreSQLの顧客テーブルからデータを取得。
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Transform: データを整形し、Salesforceのオブジェクト項目にマッピング(例:PostgreSQLのphone_number項目をSalesforceのPhone項目へ)。
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Load: SalesforceのAccountまたはContactレコードを新規作成または更新。
シナリオ2:Salesforceの商談データをPostgreSQLへ移行しレポート化
目的: Salesforceから商談データを抽出・加工し、PostgreSQLに保存して高度なレポート分析を行う。
ワークフロー:
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Extract: SOQL(Salesforce Object Query Language)でSalesforceのOpportunityオブジェクトを取得。
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Transform: 集計や派生項目の算出など、必要なデータ変換を実施。
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Load: 変換後のデータをPostgreSQLのopportunitiesテーブルに保存し、レポート用に利用。
シナリオ3:S3データをPostgreSQLにアーカイブ(長期保管)
目的: S3バケット内のファイルをダウンロードし、CSVなどのデータを抽出・処理してPostgreSQLに格納、長期的な分析・保管を実現する。
ワークフロー:
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Extract: AWS S3 SDKまたは直接コネクタを使用し、S3からCSVやJSONファイルを取得。
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Transform: CSVデータを構造化データに変換し、必要に応じて検証・クリーニングを実施。
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Load: 整形済みデータをPostgreSQLに保存し、容易にクエリ・分析できるようにする。
シナリオ4:SalesforceとPostgreSQL間の双方向データ同期
目的: SalesforceとPostgreSQLの両方で、相互の最新データ(顧客情報や受注データなど)を同期する。
ワークフロー:
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Extract: SalesforceのAccountデータとPostgreSQLのcustomersテーブルをそれぞれ取得。
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Transform: 両システムのデータを比較し、新規・変更レコードを特定。
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Load:
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SalesforceからPostgreSQLへ不足データを追加または更新。
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PostgreSQLからSalesforceへ不足データを追加または更新。
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シナリオ5:SalesforceデータのS3バックアップ(災害対策)
目的: Salesforceの重要データ(例:Account、Opportunity)を定期的にS3へバックアップし、災害復旧・長期保管に備える。
ワークフロー:
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Extract: SOQLでSalesforceからデータを取得。
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Transform: データをCSVまたはJSON形式に変換。
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Load: 変換したデータをS3バケットにアップロードし、バックアップとして保存。
シナリオ6:Salesforce・PostgreSQL・S3のデータを統合した販売ダッシュボード
目的: Salesforce(商談データ)、PostgreSQL(購入履歴)、S3(商品データ)を組み合わせ、販売パフォーマンスを可視化する。
ワークフロー:
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Extract: Salesforceから商談データ、PostgreSQLから顧客購入データ、S3から商品データを取得。
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Transform: これらを結合し、売上指標やコンバージョン率、商品別パフォーマンスなどのKPIを算出。
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Load: 集計結果をレポート・ダッシュボード用のシステムに保存。
シナリオ7:S3内CSVファイルの自動インポート(PostgreSQL・Salesforce連携)
目的: S3に保存されたCSVファイルを毎日自動でPostgreSQLとSalesforceにインポートする。
ワークフロー:
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Extract: S3バケットからCSVファイルを取得。
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Transform: CSVを解析し、データを検証・クリーニング。各システムのスキーマに一致するよう整形。
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Load:
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PostgreSQLへバックアップ・レポート用に保存。
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Salesforceへ運用データとして登録または更新(例:Account・Leadレコード)。
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シナリオ8:PostgreSQLとSalesforce間の商品情報同期
目的: 商品情報をPostgreSQLとSalesforce間で常に正確に同期させ、在庫管理・価格管理を効率化する。
ワークフロー:
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Extract: PostgreSQLのproductsテーブルとSalesforceのProduct2オブジェクトからデータを取得。
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Transform: 両者の項目(価格、商品名、説明など)をマッピング。
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Load: 両システムで不足または変更のある商品データを更新・新規作成。
これらのシナリオは、ExcelTLがどのようにPostgreSQL・Salesforce・S3間のデータ統合、同期、分析をコード不要で実現できるかを示しています。データ移行、ダッシュボード構築、バックアップ運用など、あらゆる場面で複雑なETL処理をシンプルに。ExcelTLが、あなたのチームのデータ業務をよりスマートに変革します。
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